「隠さなければならない」


私がずっとずっと抱えて生きてきた感覚でした。

人と表面的なお付き合いになってしまったり、
最初はとても仲良くなるのに、人との関係が長続きしなかったり

今ならわかります。
私は「隠していた」から、なんだと思います。

隠し続けられなくなったとき、関係が途切れてきたんだと思います。
自分自身の弱さや見られたくない部分を隠せなくなったこともあります。
実際に、相手の信頼を裏切るような、隠し事をしなければならないようなことをしてしまったこともあります。


hikari



ありのままの私


「もっとありのままの自分を見せたらいいのに」
「なんでも言ってほしい」
相手を許さない人だと決めつけていた私に
「自分をそんなに小さい人間だと、許さない人だと、決めつけないでほしい」
そんなふうにも言ってもらったこともあります。

ありのままの私を見せたら、私の居場所なんてない。
嫌われてしまう。
ありのままの自分を見せる前に、去ろう。
本当のところ、まったく自分にも人にも向き合えていなかったんだと思います。

そして、目の前の人を、許さない人だと、決めつけていました。
世間の目を厳しく、怖く、思っていました。
逃げているのだから、当たり前かもしれません。

「世界って優しいんだよ」
そんなふうに聞いても
「そんな世界もあるんだね~」
と、思うぐらい他人事でした。

安心感には程遠かったです。
安心感を感じるとしたら、今日はばれなかったとほっとするぐらいでした。


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ごめんなさいの力


私はカウンセリングサービス母体の神戸メンタルサービスと出会って

「『ごめんなさい』を、言えたら大抵のことは許してもらえるよ」
ということを、教えてもらいました。

夫とも何度も何度も話し合いました。
「隠さず、全部見てもらい、全部話す」
ということを、何度も何度も繰り返してきたんだと思います。

親友にも、本当にたくさんの相談をしてきました。

あきれてしまうようなことまで話したこともあります。
でも、私はたくさんのことを許してもらってきました。

ごめんなさいを言うのも、勇気がいるものです。
全部を見てもらい、全部を話すのも怖いです。

でも、隠すことなく全部見て、見てもらうことができたからこその
本当の安心感と、絆があるのだと思います。

隠すことで信頼を失い、相手を傷つける


かつての私は相手に
「上手に隠し続けてくれたほうがまし」
と、思っていました。

自分がそうだったからなのだと思います。

そんな人生をひた走ってきた私が、全部見てもらう、許されるという経験があったからこそ違う視点が持てるようになりました。

自分ばかり守るのではなく、隠すことでさらに信頼を失うこと、相手を傷つけてしまうということです。
もしかしたら、相手は全部わかって、赦していてくれていたのかもしれません。
自分ばかり守ってしまうことで、相手の愛や、優しさや、開いてを傷つける可能性を見失ってしまうことってあるのかもしれません。

本当の居場所

「すべてを明るみに出したい」
心にはそんな作用があるようです。

すべてを太陽のもとに出すべく、最終的にはもっともっと大きな問題となり、明るみに出てしまったりもします。

居場所を失いたくないと隠していたことが、結果的に居場所を失っていたとしたら。
本当に自分が周りの人を、そして自分を大切にすることってなんだろう。

隠してきた私だからこと、
「本当に大切に長い間と関係を築いていくということは、隠すことなく全部見てもらう」
これが本当に心底大切なのだなと、思います。

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本当に大切にしたいことって、なんですか?


私自身が、最近、改めて許してもらったできごとがありまして…
本当に申し訳ない気持ちと、どんな気持ちで許してくださったのだろうと
本当にありがたいことだなと、思いました。

だからこそ、変えられない過去にとらわれるのではなく
「今」に戻ってきて、本当に大切なものを大切に築いていくと決めた出来事でもありました。

そして、許してもらったからこそ、許せる人でありたいなと、思いました。

言えていないごめんなさいと、隠さなければならない私


これを読んでくださっているあなたにとって、
言えていない「ごめんなさい」は、ありますか?

そのごめんなさい、罪悪感は、どのように今のご自身の人生に影響していると思いますか?
たとえば、ごめんなさいを埋め合わせるかのように、ハードワークや、理想の自分になるべく必死に毎日歯を食いしばって生きていたりしませんか?

なにか、隠さなければならない自分がいるように感じたりすることはありますか?
それって、本当に隠さなければならない「私」ですか?

もしかしたら、それもご自身であり、そのご自身で愛し愛されされ、許され、大切にされていいのかもしれません。


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