「今は、思い通りにならないを、学ぶときだよ」
離婚した両親のどちらもは結婚式に呼べないとわかったとき、師匠に伝えてもらった言葉です。

女手一つで育ててくれた母が
「あなたの父親が来るなら、私たちは結婚式に出ません」
と、言われてしまったからです。

両親の離婚で、母が本当に傷ついていたのも知っていました。

でも、私は、父と母のこどもであり、母が父の悪口を言うと、
「私も父の血が流れているのにな…」
と、私はどこかで傷ついてもいたんだと思います。

そうはいってもなによりも私は母が大好きでした。
母がいるから、私が生きていけることもわかっていました。
母がどれだけの努力で私たちを活かしてくれているのか知っていました。

母のなにかの役に立ちたかったし、母の愛が欲しかった欲目も大きく、私は父を大嫌いになりました。

でも、私、父が好きなんです。
嫌いになれませんでした。

私は、父と母の遺伝子をもらって、産まれてきました。
そんな父と母に、結婚式で私はお祝いしてもらいたかったのです。

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思い通りにならないを、大人として学ぶ



結局、私は父を結婚式に呼びませんでした。
母への感謝の気持ちが、大きかったからです。

こどもの立場から見たらです。
「お父さんとお母さんなんだから、晴れの日なんだから、こどもの結婚式に出てくれて、当然でしょ」
と、思ってしまいます。

でも、同じ大人として、同じ女性として。
今、私は離婚した時の母の年齢より年上になりました。

当時の母は父との出来事で本当に傷ついていました。
傷つきながら、こどもたちを育てるために、本当に必死で働いてくれました。

きっと母は後がない思いで、
「怖くても、なんでもやるしかない」
と、育ててくれたんだろうなと、思います。

そのぐらい、父との生活に絶望し、傷ついて、ボロボロになっていた母がいました。

依存の立場



こどもの立場は、親に
「要求と不平不満がいっぱい」
あるものです。

「靴下がないよ!お母さん」
「お父さん、朝起こしてって、頼んだじゃない」

やってもらうのが、当たり前になりがちです。
その態度、その要求と不平不満は、依存だよと、師匠から何度も教えられて
「!」
と、体で学んできました。

大人の立場として



大人の立場として、人を理解する。
人の考えを尊重する。
人の数だけ、人の考え方があり、自分と違う考え方、感じ方をします。

私も、自分のことを大切にしてもらいたいなと感じます。
尊重されたいなとも、感じます。

だからこそ。

私も大人として、相手の考えもまた、尊重する必要があることを学びました。

思い通りにならないこと、生きる上でたくさんあります。
でも、思い通りにしようとすること自体、けっこう間違えているんだなとも、私は思うようになりました。

だって私、誰かの思い通りにされたくないですもん。

なにかに憤るとき。


「私、誰かを、なにかを、思い通りにしようとしていないか」
と、気付くとき。
私はこの結婚式の時に言われた

「思い通りにならないを、学ぶ時だよ」
「大人になって、他者を理解すること」

この二つの言葉。
今でもあの時の師匠の顔と声が、蘇ります。
14年経つ今も、本当に大切にしている言葉です。


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