「どうして、あんなに大切にしてきたのに、こんな結末になってしまったのだろう」


離婚を告げられたとき、多くの男性が最初に感じるのは申し訳なさかもしれません。

仕事が辛くて、妻にあたってしまった。
未熟さで、家族を守れなかった。
後悔が胸の奥からとめどもなくあふれてくる。

けれど同時に
必死に家族を大切にしてきたのに。
どうして理解してくれないのか。
俺だって、必死だったのに。
そんな葛藤で心が引き裂かれ、夜も眠れず、気づけば涙がこぼれて止まらない。

人生そのものが、崩壊していく、命が手から零れ落ちていく。
そんなふうに感じられる人も少なくありません。

さらに、こどもの存在が、その苦しみを深めます。
「こんな自分が、こどもに会う資格があるのだろうか」
「近づかないほうが、愛情なのではないか」
「こどもに会うと、自分のほうがさみしくて、壊れてしまうように思う」
そんなご相談を、数多く伺っています。

その言葉を聞いて、私は、
「父もそうだったのだろうな」
と思うのです。

お父さんに、会いたい


私は両親の離婚を経験しました。
両親の離婚後、私は窓の外を見ることが増えたのです。

「お父さんとなかなか会えないけど、お父さんは今、きっと、外で私を見てくれている気がする」
そんな幻想にも近い思いを、抱き続けていました。

お父さんに、会いたい。

お父さんに願っていること


でも、それ以上に心の底から願っていたことがあります。

お父さん、元気でいてね。
お父さん、笑顔でいてね。

「お父さん、どうか、生きて」
「お父さん、この出来事で、本当はとっても苦しんだよね。助けられなくて、子はかすがいになれずに、ごめんなさい。お父さん、今日も一人で、壊れないかな」

こどもは、お父さんを守りたいとさえ思っています。
お父さんも、こどもを守りたいように。
こどもの半分は、お父さんでできている。
お父さんに万が一のことがあったら。
こどもは自分の半分がもぎとられるほどの痛みを感じるものです。

ご相談を受けて思うのは、
こどもにとって一番の願いは
「お父さんが生きていてくれること」
なのです。

傷と痛みと苦しみと


離婚の傷は、本当に深く深く命にかかわるほどの痛みを伴うケースも少なくありません。

私たちは人を愛し、好きになった度合だけ、
パートナーと離れるためには、相手を嫌い、ののしり、
場合によっては存在否定・人格否定します。
そうしないと離れられないほど、本当は好きだったし、愛していたし、距離が近かったのです。
徹底的に嫌わないと、切り離さないと、離れられない。

大好きな相手を傷つけてしまった罪悪感で、自分がバラバラになる。
愛している相手に傷つけられる痛みで、立っていられないほど、苦しい。
生きているので精一杯。
生きている意味があるのかと、自分に問いたくなるほど。

なによりも優先することは


そんなときの一番必要なことは
まずは、ご自身の心と体を回復させることです。
それ以上に優先すべきものは、なにもありません。

本当に元気になった時。
本当にご自身がしたいこと、してあげたいことがなにか、わかりますから。

そして、そのことを、お子さんもまた、きっと、待っています。
こどもはお父さんの笑顔を、ずっと待っています。

どうかどうか、一人で死に場所を探すように、一人で抱えて苦しまないでほしいと思います。

かつての私は、お父さんの話を聞けなかったけれども。

本日もカウンセリングの待機をしております。
ぜひ、私は今、あなたのお話を伺えたら、うれしいのです。

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