10年前、私は年末ジャンボ宝くじで10万円当たりました。
当時の私にとって、単なるラッキーや臨時収入だけではありませんでした。

「神様なんていない。運命に見放されている」
というかたくなな思いを手放さざるを得ない、出来事だったのです。

人生に絶望していた日

当時の私は、人生に絶望していました。
こどもの発達障害がわかり、夫との関係は冷え切り、経済的な余裕もありませんでした。

焦りと不安、「母親として失格だ」という失敗感や、無力感にさいなまれていました。
心のなかは悲しみとみじめさ、そして世界に対する不平不満や怒りであふれかえっていました。

「こどもを幸せにするのは親の責任」
自分自身の幸不幸を親の責任にしてきたように、
こどもの障害は自分のせいだと自分を激しく責めました。

「私が健康に産んであげられなかったから、この子は幸せになれない」

自分を呪い、運命を呪い、神様を呪い、最後には心を病み、鬱になりました。

神様はいた。運命は敵じゃなかった。



宝くじを購入した日、私は神様に喧嘩を売っていました。
「神様がいるのなら、運命が私を苦しめたいわけじゃないなら、形でみせなさいよ」

そして運命の日。私の手元には、10万円当選したくじがありました。

神様は、いた。
運命は、敵じゃなかった。

ただ、私が勝手に世界を敵だと思い込み、喧嘩を売ってただけだったのです。
神様も運命も、絶望の淵で牙をむいていた私を
「よしよし、大丈夫だから」
と、大きな愛で包み、喜びと希望を見せてくれました。

めったにもらえない当選という形を通して
「神様も運命も味方だから、もう自分をいじめ続けるのをやめなさい」
と、教えてくれた気がしたのです。


日常にあふれていた本当の奇跡

その日を境に、日常に隠れていた「本当の奇跡」が次々と目に入るようになりました。

私自身も発達障害の特性があり、自分勝手で団体行動も苦手です。
そんな私と暮らす家族は、きっと悲しくて、
「あの人は、どうしてああなんだろう?」
と、思うことも多々あると思うのです。

でも家族は私を私以上に理解し、どうすれば家族として幸せでいられるのか
を考え、行動し、言葉にし続けてくれました。

今も夫やこどもたちが私のそばにいてくれる。
これって、宝くじがあたるよりもすごい奇跡だと私は思うのです。

それからこどもたち。
「障害のある子や、そのきょうだいは不幸だ」
と思い込んで、障害を否定して見下していたのは私だったのです。

実際は元気に笑顔で過ごしている。

それこそ私は自分のことが大嫌いで
「遺伝子を残してはならない」
とさえ思っていた私のそばに、こどもたちがいてくれるのはやっぱり奇跡なのです。

両親の離婚を経験し
「家族なんてあっけなくバラバラになる、儚いもの」
と信じて生きてきました。
でも、夫もこどもたちも、今、一緒に生きてくれている。
私はもうすでに数えきれないほどの奇跡を受け取っていたのだと気付きました。

神様や運命は敵だと思うのは、もうやめよう。
私は自分の人生を、愛として受け取りなおすことにしたのです。

絶望のなかにいるあなたへ

今もしあなたが、かつての私のように絶望していても。
「神様なんていない」
「運命は敵だ」
と世界を信じられずにても。

明けない夜はありません。
もちろん、朝が来ることさえしんどいと感じる時期があることも、私なりに知っています。

それでも、あなたにも必ず
「運命は味方だった」
と、思える日が必ず来ます。

今はそうは思えないかもしれません。
でも、あなたがそう思える日が必ずくると、私は信じています。

かつての私に「必ずそんな日が来る」と、信じてくれた人がいたように。
世界は、あなたが思っているよりもずっと、優しい眼差しであなたを見守っています。

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