あたなはスタートダッシュ派? スロースターター派
あなたは、物事を始めるときに「スタートダッシュ」がきれるタイプですか?
それとも、じっくりエンジンがかかる「スロースターター」ですか?
私は、圧倒的にスタートダッシュがきれすぎてしまうタイプです。
過集中と散漫さを併せ持っている私。
やる気もエネルギーも、スタート時に全部盛りで出し切ってしまうところがあります。
その結果、どうなるのか…。
しばらくすると息切れ、燃え尽きてしまうのです。
スタート時の馬力は、たしかにあるのです。
でも、自分自身の脳内では
「これだけのパフォーマンスを出せるのが、本来の自分だ」
「周りもこのクオリティの維持と発展を、期待しているはずだ」
と、思ってしまいます。
そして、息切れし始めたころミスが目立ち始めます。
「なんで、できないの? あの時できてたのに」
と、自分を責め始めます。
過去の自分が、未来の自分の足かせに今度はなってしまうのです。
自分が、周りの人の期待を勝手に想像に、自分自身が押しつぶされそうになってしまう。
そんな経験、あなたにもありますか?
でも、周りの人は本当にそこまで私たちに期待しているのでしょうか。
そんなとき、私は25年ほど前にテレビで見た、あるドキュメンタリー番組を思い出すのです。
置屋のおかみさんが心配した女の子
それは、舞妓さん見習いの女の子二人を追った番組でした。
その二人は対照的だったのです。
・Aさんは飲み込みが早く、スタートダッシュがすばらしい。
・Bさんは最初は不器用で、なかなか上手くいかず苦戦している。
順調に見えるのは明らかにAさんでした。
でも、置屋のおかみさんがつぶやいたのは、意外な一言でした。
「Aさん、今はいいの。でもね…この後がちょっと心配。せっかくお預かりした大事なお嬢さんだし、乗り切って欲しいな…」
当時の私は
「えっ、苦戦しているBさんじゃなくて、できているAさんが心配なの?」
と、不思議に思いました。
でも、おかみさんの予感は当たりました。
次第にAさんは伸び悩み、涙を流す日が増え、最後には実家へと帰っていかれました。
テレビを見ながら、私はAさんと自分を痛いほど重ね合わせていました。
どうしてスタートダッシュで燃え尽きてしまうのか?
スタートダッシュを切りすぎてしまうのは根っこには、自分を否定している分を埋めようとする、「補償行為」が根っこにあります。
どこかで自分を「ポンコツだわぁ」「だめだよね」と、責めていませんか?
その穴を埋めるために、過剰に頑張りすぎてしまうのです。
完璧主義で、負けず嫌い。
「できない自分」に一番がっかりしているのは、自分自身です。
でも、自分のことをポンコツと思っているのと同じくらい、
「本当の自分はもっとできるはず」
と、高いハードルを自分に課してしまう。
だから、失敗する自分や、できない自分に、耐えられない。
向き合うのも苦しくなって、すべてを投げ出したくなってしまう。
そのぐらい、自分に過剰な期待をして、自分にムチを打ち続けているのかもしれません。
自分に「もっと頑張れ」とムチを打つのは、最初は効き目があるかもしれません。
でも、燃え尽き始めたころには、いくら自分をたたき続けても痛いだけ。
もう頑張るエネルギーには変えられない。
「周りは、私ができないとわかったら、いらないって思うよね」
そんなふうに、すねて、こじらせて、心を閉じてしまうことだってあるかもしれません。
私は、そうやってこれまで何度も、転職や人間関係の終わりを繰り返して生きてきました。
でも、本当は、私こそが、「いならい」と切り捨てていたのです。
「周りに捨てられる」と怖がっていたけれども。
本当は私のほうが、「周りのみんなは、私の思う通りにしてくれないから、いらない」と、切り捨てていたのです。
自分に「もっと、頑張れ。完璧に、理想どおりにならないと」と、厳しくしていた分。
知らず知らずのうちに、周りの人に対しても
「私のことを完璧にわかってくれないなら、もういい」
と、厳しくしていたのです。
相手にちょっとでもがっかりされるのが怖すぎて、傷つく前に、自分から関係を壊していたのは、私自身だったのです。
世界は、最初から「できないあなた」を許していた
現実の周りの人はどうでしょう。
あの置屋のおかみさんは、Aさんに期待だけを押し付けていたのでしょうか。
おかみさんは、
「Aさん、器用そうに見せているけど、人一倍、不器用なのよね。そこも含めて見守り、応援しよう」
としてくれていたのです。
もしスタートダッシュで燃え尽きちゃう私たちが
「周りの人のなかには、期待を押し付けてくる人ばかりはなくて、不器用な自分も受け入れて、応援してくれる存在もたくさんいる」
この優しいまなざしに気づけたとしたら。
この世界は優しいのかもと思えたら。
そして、不器用な自分を、自分自身が「そんな自分もいるよね」と、受け入れて上げられたら。
きっと、無理なスタートダッシュで自分を追い詰めすぎなくなるのだと思うのです。
これからは「心のSDGs」でいこう
世の中でSDGsという言葉がはやり出した時。
私は、「私のための言葉じゃない?」と、思ったのです笑。
SDGsとは、持続可能な社会という意味です。
私も同じく、「持続可能な自分で、生きていく」。
今だけ頑張りすぎたことで、未来に積み重ねられないのはもったいない。
誰かの期待に応えるために燃え尽きるのではなく、休み休み、自分を大切にしながら、持続可能に進んでいく。
それは間違いなく、周りも大切にする生き方です。
「スタートダッシュ切りすぎちゃいました。持続可能な気がしません」
「燃え尽き始めています…」
そんな状況が少しでもあれば、カウンセリングで、今感じている気持ちをそのまま話してみませんか?
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